幼児教育の最前線

こんにちは。ワーママゆとりカフェオーナーはるちゃんです。


【ママボランでランチ会「子どもの可能性を最大限、高めるには?幼児教育の最前線を知ろう!】


ゲストはグローバルに活躍できる人材を育てたいという思いをもつ「GIFT」さん。子どもたちの「生きる力」を育むワークショップや教師のスキル習得ワークショップの開催など、教育プロジェクトに取り組まれています。

https://j-gift.org/

まずはこのプロジェクトが立ち上がった経緯から。

「娘の入れた学校ないよねー」「だったら作ればいいじゃん!」

3歳娘のパパたちと話していて、学校を作ることを考え始めた。そんなに簡単なことでないとは分かっている。そこからたくさんの情報収集をして、公教育も根本的に考えるようになりました。


①教育の何がいけないのか?

会場に集まった10組くらいの赤ちゃん連れのママたちからは、口々に不満が出てきます。

「同じことを詰め込むだけ」「30年前の自分の頃と変わっていない」「ゴールが受験」

「保育園で絵を描くときにも、この筆、この色、と決まっていて、同じような絵ができあがる」


ここで120年前と今を比べたムービーを見ました。

昔の電話と今の電話、昔の車はと今の車、昔の病院と今の病院、昔の工場と今の工場、

そのすべてが大きく変わっているのに、昔の教室は今と同じ。つまり、

教育システムは120年前から変わっていない


経済は合理的な方向へ行き、家は3Dプリンターで建てる。

無人運転で、スーパーに店員もいなくて、荷物はドローンで運び、盛りつけも手術も機械や行なう。

What School Could Be?


このyoutube動画、インドの教育コンサル会社が作ったそうですが、学校の問題がとても分かりやすくまとまってます!会場で見たときは英語でしたが、ネットで検索すると字幕つきがヒットしました。https://www.youtube.com/watch?v=okpg-lVWLbE


②世界の事例を少し

学校は子どもに合わせて、選べるようになるといいと考えています。




◆Sudbury Valley School 



完全自由で完全民主制。何時に来て、何をやっても自由だし、問題が起きても子どもたちが決める。先生を来年採用するかも、子どもたちが決める。


◆HIGH TECH HIGH


Humanties, Science, Art. Project based. Local Projects.

ゴミ問題、地域の問題などプロジェク単位で学ぶ。


◆MINERVA

世界で一番入ることが難しい大学。

1年生は一般教科ではなくHabit of Mindを学ぶ。「事実→問題発見→解決→対話」のようなもの。

2年生はAmazon、googleなど企業と一緒に学ぶ。


③GIFTのIdeaとChallenge

教育の課題に対して、世界の事例を参考に、

GIFTさんが考えられているアイディアとチャレンジの軸を教えてもらいました。


1つの個性:すべての子どもはそれぞれのGIFTを持っている

2つの原理:自己実現と相互承認(他者を尊重し、地球レベルで幸せを考える)

4つの教科:探求心、読解力、想像力、対話力

8つの柱:個別化、流動的、遊び、好奇心、アート、実践的、五感、バランス

    (学びの本質は遊びであり、遊びとは、心の在り方。自主的/自発的に起こるもの)


グレードは「初等教育から高等教育」。なぜならトータルデザインが大事だから。

最後はドラッカーの名言で締めくくられました。

The best way to predict the future is to create it.  
未来を予測する最良の方法は、未来を創ることだ。 



④参加者同士の座談会

プレゼンテーションのあとは感想交換タイム。

―みなさんの未来像は?

―どのような学校に通わせたいですか?


皆さん前のめりで、質問もたくさん出てきました。


―とてもいい取り組みですが、フリースクールに入ると異端児と思われるのでは?

僕は異端児と言われて嬉しいタイプです。そう思われることをちゃんと捉えられる子どもたちを育てるのが大事だと考えています。


―他の学校との連携はしていきますか?

連携していきます。学校の答えは1つではありません。いろんな選択肢があり、選べるといいですね。


―先生たちの中で問題意識はあるのでしょうか?

聞いて回ったところによると、5%もないような印象です。“ストリートスマート”という言葉あるように、“昔はワル、今は経営者”といった人からの改革が必要だと思います。


ー家で子どもの教育のためにできることはありますか?

ナンシー・アトウェルという世界一いい先生がいます。教室にあるものが全てを教材にしています。

イタリアのレッジョ・エミリア市は教育の街と呼ばれています。個々の意思を大切にしながら、子どもの表現力やコミュニケーション能力、探究心、考える力などを養っています。


ーモンテッソーリなど聞くが、どの教育がいいのでしょうか?

モンテッソーリは150年前の方法ですので、今の時代と合わない部分もあると思います。

いずれにせよ子どもに合わせた教育法を選ぶために、引き出しをたくさん持っているといいですね。


さらには日本の義務教育の話や、フリースクールからの高校や大学への進学と話題が広がっていき、話は尽きませんでした。最後にまとめて終わりましょう。


教育は、子どもを信じて子どもに合わせる


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