100人いれば、100通りの働き方
こんばんは。仕事と育児の両立をサポートする池田春菜です。
今日は株式会社サイボウズの青野社長のセミナーを聞いてきました。
タイトルは「16時退社を実践した社長が語る 100人100通りの働き方」。
青野社長の自己紹介はこちらです↓
https://cybozu.co.jp/company/ceo-message/
人事制度の方針
「100人いれば、100通りの人事制度があってよい」
従業員一人一人の個性が違うことを前提に、それぞれが望む働き方や報酬が実現されればよいという考え方。人事制度は変えるものではなく足すもの。公平性よりも個性を重んじることで、一人一人の幸福を追求する。
「我が社には多様性が内容」と考えるダイバーシティ経営とは逆に、
「すでに十分多様なメンバーが集まっている」と考える。
“石垣を作るように、人の個性を活かす”
働き方改革のステージ
働き方の問題は様々。生産性を上げるより先に幸福度を上げる。
①幸福度向上(多様な働き方、チャレンジ)
⇒ ②チーム戦(タスクの見える化、業務フロー改善)
⇒ ③生産性向上(全体最適化、クリエイティブ)
働き方の多様化へのチャレンジ
1.働く時間の選択(残業なし、短時間勤務、週3日勤務)
2.都合に合わせて働く場所と時間帯を選べるウルトラワーク
3.最大6年の育児休暇(日本で一番長い!?)
4.子連れ出勤(社内には“リビング”と呼ばれる部屋がある)
5.副業(複業)の自由化(誰でも会社に断りなく副業可)
6.退社しても再入社できる育自分休暇(最長6年は復帰可能)
7.社内持ち株会(100%の補助金)
8.人事部感動課(社内に感動を作る専門職種)
9.自由に作れる部活動(年1万円/人)
10.お誕生日会(3,000円/人)
11.喜びの叫び(四半期の全社懇親会)
12.仕事Bar(しごとについて語る会。1,500円/人)
13.イベン10(単発のイベント補助。一回半額/人)
14.スタ場(勉強会を開催したときの飲食代補助)
15.大人の体験入部(誰でも他の部署に体験入部できる)
16.キャリアコネクト会議(移動を議論する会議)
これらは今も増え続けている。
一人一人に向き合うようになった背景は“離職率の上昇”
2005年の離職率は28%だった。ITベンチャーなので週1で徹夜の会議があり、毎週送別会。
「なんで辞めていくの?」を聞くと、
お金がもっと欲しい/長時間労働がイヤだ/働く場所を変えたい/友人のベンチャーを立ち上げたい
⇒まさに100人いれば100通りの理由が出てきた。
給与の決め方
労働時間/勤務年数/成果/能力/市場などいろいろ把握した上で「適当に」決める。
ポイントは「市場性」(一般的な転職市場を参考に判断)と「チーム貢献度」。
新卒の初任給でも差をつけるし、市場性が下がれば給与も下がる。
「働き方の多様化」の要件
◆ベースにあるのは2つの風土。
①公明正大(公の場で明るみに出ても、正しいと大きな声で言えること)
嘘のない風土/隠し事をしない/多様な人材が同じチームで働ける為の行動規範
②自立と議論(出社時間は自分で決める、社員同士が建設的に議論する)
話す側に説明責任があるだけでなく、聞く側には質問責任がある
◆制度
在宅勤務、人事評価と給与、育児休暇、採用・退職、副業など
◆ツール
オフィスもリアルオフィス(物理出社)とバーチャルオフィス(論理出社)を同時並行で行なう。どちらに出社しても働けるツールを整える。
メールも個人で受信すると俗人化するから、代表メールアドレスで受信してチームで仕事をする。
イクメン社長“育児から学んだこと”
3人の子どもがいて3回の育休を取って率先垂範してきた。育児が大変だということを学び、子どもが育たないと市場が縮小するという事実に直面した。育児は市場創造で、人類最大の仕事だと気づいた。
まとめ
1.働き方の多様化を進めることで、一人一人の異なるモチベーションを引き出すことができる。
2.「制度」だけでなく、「ツール」と「風土」を改善しなければ働き方改革は進まない。
3.業務を「チーム化」すれば、個性を活かした強い組織を作れる。
4.働き方の多様化は企業が生産性を高め、クリエイティブはビジネスにシフトするための重要課題。
最後にツーショットで記念撮影させていただきました!ありがとうございました!!
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